DAYS_

Go Fujito

2016年のことなど

ちょっとしたご縁もありいま来年の春夏ものに取りかかっています。今から2015年の夏に向かうというのに既に2016年の春夏に思いを寄せるという。ありがたい事にぼくらのコレクション発表の場を増やせそうなので前倒しのスケジュールとなったわけです。いつもより2ヶ月ほど早く進行するという事は実務もさることながら頭の中がややこしい事になってくるわけです。そんな時に映画”"Dior & I”を観に行きました。Diorのオートクチュールデザイナーにラフシモンズが抜擢され、ショーまでの8週間をドキュメントした作品です。動くラフシモンズがまず感動なんですが、僕にとってはとても心揺さぶられる映画でした。オートクチュール未経験のラフが経験豊かなお針子さんたちを説得しながら作品を作っていくのです。そこには人間と人間のぶつかり合いがありました。アトリエはデザイナーと職人の戦いの場なんです。決してファッションという職業が華やかな側面だけではないという事を痛いほど伝えてくれます。



僕はKBCシネマで観たんですが、もう終わってしまったようです。是非機会があれば観てみてください。
ぼくらのようなカジュアルなブランドをやっている極東の若造にも少なからずヒントを与えてくれるそんな映画でした。
ラフシモンズが冒頭で「僕は毎日アートを見るようにしている」と。
それにしても今日は蒸し暑い。

SHARE :