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先日というか数ヶ月もたってしまったんだけど、メルカリさんとのCS（カスタマーサポート）ミートアップイベントに参加してきました。そのときに、思い出したちょっと昔の話を書き残そうと思います。

もう13年ぐらい前になるけど、当時エンジニアとしてpaperboy&co.でロリポップ！レンタルサーバーの開発を行なってました。ロリポップ！とは、ホームページを置く場所を月額300円以下でレンタルできるサービスで、お小遣いで使えることを売りに、女子高生にも好評でした。

そんなサービスの開発をやっていたときに、CSスタッフから、1通のお問合せが開発チームに共有されました。技術的な内容や仕様などちょっと深くなる時は常に共有されていたんですけど、いつもの内容とはちょっと毛色の異なるものでした。

そのメールは、目の見えない視覚障害者からのもので、ロリポップ！レンタルサーバーを使ってサイトを作ろうと考えているけど、ホームページを音声で読み上げるソフトを使えずにロリポップ！に申込みが出来なくて困っているという内容です。

当時の僕たちは目の視えない方の行動やソフトに関する知識なんて全くなく、うまく状況をつかめなかったんですけど、調べてみると、ホームページに記載しているテキストや画像を表示するimgタグに画像の代替文字情報を記載する alt（ちょっと技術的なだけど）を拾い上げ、ソフトが読み上げるということでした。

一時期は、検索エンジン最適化 SEOのため、そのaltに文字情報をちゃんといれないといけないなんて言われてたこともありましたが、当時の僕たちはそういうことをやらずにいたのです。
純粋に知らなかったことではあるけど、そのお問合せがきたことで、開発チームで手分けして、すべてのタグに変更を加えていき、数時間で対応をしました。

みんなで修正箇所をチェックし、本番のサーバー環境に適用したことで、おそらく音声認識ソフトで読み上げることができる状態になったので、それをCSスタッフに伝え、お問合せした方へ返信をしてもらいました。

開発など様々な仕事をみんなが持ってたはずだけど、すぐに動き対応したことや各職種の連携においてとても思い出深い出来事となりました。お問合せがきたから対応したってことではなく、自分たちの中で大事にすることが明確になったという意味で。

その後、お問合せをしてきた方がロリポップ！に申し込んだのか覚えてないんだけど、どうなったんだっけか。気になる


高橋優 「（Where’s）THE SILENT MAJORITY?」