DAYS_

Mitsutoshi&Tomoko Takesue

正月的 日本映画の鑑賞

みなさん、明けましておめでとうございます、嫁の方です、朋子です。昨年中は、少しずつの更新にもかかわらずボタンをポチっとしていただき、とても嬉しかったです、どうもありがとうございます。それが励みです。
2018年も、ゆっくりだとは思いますが、夫婦ともどもよろしくお願いいたします。
さて、みなさんはお正月をどのように過ごされましたか?ゆっくりと休めましたか?
私は、限られた休息の時間をDVD鑑賞でリラックスしました。
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まずは2017年の大晦日に、市川崑の映画『あなたと私の合言葉さようなら、今日は』を観ました、1959年の作品だそうです。タイトルが、なんだか年越しのシチュエーションにいいかもしれないわと借りたんですが、スタートしていきなりタイトルバックが格好良い!びっくりしてチェックしたら美術は河野鷹思。それは戦後の日本が誇る巨匠グラフィック・デザイナーではありませんか!こんなとこでも仕事してたんだ。なるほど、すげー。 とのっけから興奮。内容が進むにつれ、この映画は小津安二郎(監督)作品をパロディしたものだという噂(?)どおり、台詞まわしをはじめ、カメラアングルや舞台セットなどなど、脚本・ストーリーすべてが入念に、ぜったいに小津作品を意識して製作している気がしてくる。父と嫁入り前の娘の関係、そしてそれをとりまく人間模様を関西弁で描いた物語を、にんまりと楽しみました。
 さて、そしてもう一本は年が明けたある日、夫が選んできたオムニバス映画『女経(じょきょう)』を鑑賞。
こちらは1960年の作品。ここ最近、昭和の大女優・高峰秀子のエッセイを読んで以来、わたしたち夫婦は昭和な日本映画ブームなんです。小津や成瀬、木下恵介モノ、黒澤モノetc…
さて、夫チョイスのこちらはどんな映画でしょうか?organ2018_1.001はい、スタート。
でました、こちらもタイトルバックが素晴らしい。どこかで見たことあるタッチだと思い、チェックしてみたら、美術は柳原良平でした。どうりでサントリー アンクルトリスが飛び出してきそうなグラフィックだったんですね。女体と下着を、可愛くエロくハッピーに料理してました♥organ2018_2.0013話とも、それぞれに昭和的なエッチでユーモアあるトピック。いや、えこひいきして言っていいなら、同時代のフランス映画も彷彿させるシーンなんかもある。まだどうしても名前を覚えきれていないけれど、見慣れた俳優陣があちこちに現れます。中村鴈治郎と京マチ子の京都弁(?)とノリは、やっぱり堂に入っていてホレボレ。時代ならではの空気感が楽しめました。orgqn2018_3.001写真は『女経』関連のものばかりです。さきの『今日は、〜』のタイトルバックのビジュアルはありませんが、気になったらチェックしてみてくださいね。ちなみに、organ的キーワード
河野鷹思

娘:葵・フーバー・河野 (現役アーティスト:絵、イラストが素晴らしい!ミナペルフォネン好きな方などには、もうずっとずっと以前から、葵さんがオリジナリティあるイラストタッチをやっていた、ということをぜひ知って欲しい。)

その夫:マックス・フーバー( Max Huber 故 スイスの巨匠グラフィック・デザイナー)気になったら、キーワード検索してみて下さい。
今に通じる、20世紀の良質なグラフィック画像がだららら〜っと、出てくるでしょう。お好きな方にはきっと楽しいビジュアルです。
さてさて、そんなこんな、新・旧おりまぜ、新しい年も映画から良い刺激をもらえますように & みなまさにも良い巡りあいがありますように。

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