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Hitoshi Takekiyo

話題の3DプリンターでCGキャラクターをフィギアにしてみる

大ヒット中のディズニー映画「アナと雪の女王」はもうご覧になりましたか?

ストーリーもキャラクターも、そしてもちろん話題のミュージカルシーンも、すべてが調和した素晴らしい映画でした。

がしかし! その面白さに比例するように、伝統のディズニーアニメーションをこんなにも見事に「CGで」表現した制作現場はといえば、それはそれは想像を遥かに超えた膨大な労力が費やされていて、もう、想像するだけで気絶しそうです(笑)

さて、一昨年に劇場公開したCGアニメーション映画「放課後ミッドナイターズ」も、CGアニメーションなので(アナと雪の女王とまでは言いませんが)膨大なデジタルデータのアーカイブがあるんです。

そこで、このデータを利用して、今話題の3DプリンタでCGキャラクターをフィギアにしてみますよ。

3Dプリンタは素材がいろいろ選べるのですが、今回は形状だけでなく表面の色も同時にプリントできる「石膏」で出力してみます。 3D_print_01 じゃーん! これがプリントされたばかりの状態。

キャラクターの影も形もありません。
フィギアは、この石膏の箱の中に埋まった状態でプリントされるので、これを恐竜の化石のように掘り進んでいくんです。
3面にフィギアのシルエットがプリントされているので、それを手がかりに慎重に箱を壊していきます。 3D_print02
上面を慎重に壊しながら掘っていくと…ボコッ!と上面が崩落!!
中の石膏の粉を取り出すと〜
3D_print03
いました!
こんな感じで、CGの部分だけが固まっていて、それ以外の空間にある石膏は粉のままなので、それを取り除いていきます。
3D_print04
表面に付着した粉を、筆でそ〜っとなぞるように払っていきます。 まさに化石発掘作業。
石膏はもろいので、ちょっとでも強い力を加えるとベキッ!と逝ってしまうんです。 慎重に、慎重に…壊さないように〜
3D_print05
取り出したばかりのマイケル。 粉だらけ。
3D_print06
すべての凹んだ箇所に埋まってる粉を搔き出します。
3D_print7
内蔵の奥の方も歯間ブラシでカキカキ… 石膏はもろいからね〜。慎重に、慎重に、しん…
3D_print08
ギャーーーー!!! やっちまった〜〜〜(笑)
マグナムを持った右手がボッキリ…
3D_print09
しかし! アロンアルファでめげずに修復。 3D_print10 さらに全身にアロンアルファを染み込ませて強度を増していきます。
石膏の粉で白茶けた色だった表面もしっとりと良い色になってきました。
SONY DSC
じゃーん、完成!!
元データが映画で使ったCGデータなので、寸分違わずそっくりなマイケルの出来上がり。
当たり前と言えばそれまでだけど、映画のデータから、そのままフィギアが出来るとは…
いやはや。すごい時代になりましたね〜。

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