DAYS_

Mitsutoshi&Tomoko Takesue

映画がみにいきたくなる夜

 深夜にこんばんは、夜更かし大好きな朋子です。
先日、『いつも2人で』という好きな映画のことに触れたので、映画ネタ続きのご案内をさせてください。
 organをスタートした頃、いろんな縁あってデザイン書籍を取り扱えるようになったりする中で、私の興味のほこ先はインテリアデザインだけでなく、グラフィックデザインという分野にも広がっていきました。
かのチャールズ&レイ・イームズだって、広告ポスターとしてのグラフィックや、ショートフィルムを手がけることがあったし、ハーマンミラー社でテキスタイル デザイナーとして知られるアレキサンダー・ジラルドだって、グラフィックデザイナーとしての顔も持っている。イタリアにも同じように、どちらの仕事もこなすブルーノ・ムナーリやエンツォ・マリがいるし…などなど、ヒントはいくつも転がっていましたから、自然なことだったのだと、今では思います。

またその頃、うちの店でフランス語教室 rova福岡校をスタートした小柳帝さんから、はじめて映画の”タイトルバック”というもののことを教えてもらいました。それは映画のオープニング(たまにエンディング)を飾るもので、かつ作品情報やその映画の世界観を観客に伝えるという、とても重要なアートワークなのです。なるほど! そりゃたいへんに大切なもんだ、と思いましたし、なにより、教えてもらったそのどれもが格好いい! 一時期はタイトルバック目当てで映画を観る、ということにもハマりました。
(わかりやすいところでは、007シリーズのオープニングとか思い出してみてください。じゃじゃーん!と、音楽が入って、あんな感じです)1206_2.001その時に教えてもらったのはソール・バスとモーリス・ビンダー、というアメリカのタイトル・デザイナーの巨匠2人のことで、映画『いつも2人で』のオープニングはそのひとりモーリス・ビンダーの素晴らしいタイトルバックからスタートしています。1206_1.001 もともと好きだった「映画」というものが、本当にいろんなクリエイションから成り立っている総合芸術なんだと改めて思い、自分が仕事のジャンルとして選んだ「デザイン」とも無関係ではない、ということを確信して、かなり嬉しくなったものです。いろんなものは、つながっている。
 さて、話を本題に。
そうやっていろんなことを私に耳打ちしつづけてくれる小柳帝さんの話しは、1時間聞くだけでも、きっとだれもがそれぞれの興味を広げてゆくヒントがちりばめられているので、いろんな人に聞いてもらいたいのです。
12/10(木)に、帝さんのトークショーが、春吉のTAGSTAで開催されます。タイトルは「映画がみにいきたくなる夜」。
帝さんの新しいハンドブック「小柳帝のバビロンノート 〜 映画についての覚書2」の出版を記念してのトークショーで、パブロ・フェロというタイトルバックのデザイナーの事も、話す予定なんだとかで、とても楽しみ。

映画が好きだったり、グラフィックやアニメーション、映像に関心がある人たちにも、きっと楽しんでもらえそうな企画ですので、みなさまぜひ木曜日の夜はTAGSTAへ!

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■映画がみにいきたくなる夜
話し:小柳 帝 (rova) 聞き手:森重 裕喬(MIKADO)
日時:2015/12/10(木)  20:00 開場/20:30 開演
料金:¥1,500+1ドリンクオーダー
会場:TAGSTA 福岡市中央区春吉1-7-11 1F
※定員50名。ご予約はMIKADO予約フォームまで。 http://mikado-info.jp
主宰・予約・問い合わせ:MIKADO
info@mikado-info.jp 090-5733-8716 森重

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