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Koichi Futatsumata

E&Y 30th Anniversary Exhibition “evergreen”

IMG_671512/11、六本木AXISギャラリーで行われたファニチャーレーベルE&Yの30周年記念エキシビション “evergreen” のオープニングレセプションに出席してきました。写真は公私ともにお世話になっている代表の松澤剛さんと。
IMG_6714日本に生粋の家具レーベルと言えるものがいくつあるのでしょうか。大手メーカーのマスプロダクトや工芸に関わる部分以外、僕たちのようなインディペンデントのデザイナーは国内に於いてほとんど行き場を無くしつつあります、特にコンテンポラリーファニチャーの類は海外レーベルに委ねるばかりです。そんな中、僕は幸運にもE&Yから過去2007年に”4FB”2009年に”hammock”2011年に”in the sky”とこれまで3作品を発表させて頂きました。ハイレベルなクリエーションのためには妥協を許さない彼らとのセッションはとても刺激的で、幾度となく鍛えられた気がします。実際、彼らは本当に納得いくセンスあるアイデアが提案されない限りどんな有名デザイナーであろうが、あっさり提案を跳ね除けるんです。それでも一度密に関わるとファミリーとしてずっとデザイナーと大切な関係を継続していく、そんな厳しくも暖かいレーベルだと思います。
ncjkdsそんなE&Yも実は元々この福岡をベースに30年前に地元出身の中牟田洋一さんが立ち上げたことは福岡の重鎮の方々はよくご存知だと思います。当時、北天神にあったショールームに入った大学生の僕は刺激を受けまくったものです、いつかここからデザインを出したいと。コレクション以外でも当時日本ではまだ全く紹介されていなかったCappellini(カッペリーニ)の家具などを紹介していたりと当時としては異次元でした。今は東京にベースを置くレーベルですが、当時から若い世界中の才能をいち早く発掘し世の中に送り出してきた、今もそのスタンスは変わりません。30年経ってもこんなに若々しく尖ったレーベル、比較的ほっこりが受け入れられ易い現代の日本では本当に貴重な存在だと思います。この辺のことは、デザインジャーナリスト土田貴宏さんのcasa BRUTUSの記事もぜひ読んでみて下さい。
当日は、松澤さんやスタッフの皆さんはもちろん、中牟田さんや元スタッフの方々、関わりの深い人たちにも会うことが出来て、彼らとの今も続く深い関わりやこれまでを想うととても感慨深い夜になりました。
IMG_6689展覧会は、グリーンの中に包まれた歴史的作品でもあるマイケル・ヤングのマガジンソファーに始まる過去の代表作群に加え、
bsdhjファニチャーラインから先日のロンドンでも再会出来たMax Lamb(ロンドン)と京都に拠点を置く中坊壮介(日本)による新作(=下写真)。そして、先日のロンドン・デザインミュージアムで発表されたedition HORIZONTALの新作、国内初展示(Faye Toogood、スズキユウリ、Nina Tolstrup and Jack Mama、白木麻子、尾原史和)と、ほんとうに見所たくさんです。デザインの最前線を感じれると思います、是非機会ある方には見て頂けたらと思います。

12月20日まで。AXISギャラリー、入場無料。
詳細情報:AXIS公式ウェブサイトE&Y公式ウェブサイト

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