DAYS_

Kenjiro Matsuo

2014年の自分をリセットする2001年を描いた1966年のクリエイティブの旅


http://imgur.com/a/DzXMR#0

スタンリー・キューブリックの
「2001: A Space Odyssey (2001年宇宙の旅)」
撮影オフショット集を
知り合いの TWEETから教えていただいた。

とにかく唖然という感じ。
まあ私の役目は作曲家なので、撮影もセットも
ある意味縁遠いとも言えるのですが
(いや、自分の場合はそうでもないか・・・)
この映画のクオリティを知っているだけにおそろしく響く物がある。
これが1966年って、自分の生まれた年ですよ・・・
このスーパーファインな感じとか
今なら結構コンピュータ切削とか
カスタムチップがどうしたとか
CGでやればいいだの・・・
すごい自由になって来たけど、
50年近く前にこれをつくれるその根性と
センスってのはやはり恐ろしい。

時代は進んでいるけどなぜか勝てないものが
いっぱいあるんですよね。
単に「技術が進む=良い物が作れる」
では無いと言う事を肝に銘じておかなくてはならないし、
それ以前に「良い物とは何か」という考えをいつもリセットさせられる、そんなパワーを感じる。

みんなにとって「良いもの」は存在しないと思っている。
あくまで「良いもの」とは「自分個人の考え方では良いもの」
なのであって全世界的に良い物等存在しないと考えているのだ。
そういう意味ではキューブリックの製作方法や
考え方が良いもの、正しいものとすら思えない。
ただ、そこには圧倒的な何かがある。


2001年をとおに通り越して2014年を生きている自分たちにとって
自分の考える「良いもの」をつくれているか?
それを通じて「良い社会」をつくる手伝いができているのか?
そんなところにまで考えが及んでしまう。

50年近い時間を超えて作られたこの大作
もちろんプロがあつまって作ったから
ここまでできたんだけど、今と比べて障害は大きかったはず。
我々にもいろんなハードルや障害があるけど
なかなか乗り越えられないで悩む事も多い。
しかし、これを見ちゃうとね・・・

そんな2001: A Space Odyssey
我々にいろんな意味で問いかける作品な気がする。

SHARE :