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三木屋 つつじの湯(城崎温泉)
November 30, 2015 / DIARY
少し時間が経ってますが、今年の7月に工事を終えた城崎温泉(兵庫県豊岡市)の老舗日本旅館「三木屋」のつつじの湯という風呂場の改修計画。老朽化したお風呂の既存(建設当時)の良さを最大限引き継ぎながら新たなフェーズへ落とし込む。正面は今回作り直したヒノキの大きな開口部。
浴槽の不思議な形状(写真にないですがメガネのような形)はそのままに、吐水口を新たに作り直し、全体を複雑な形状への順応性が高いモザイクタイルで覆う。このお風呂、夕暮れ時が一番いいかも。分厚い既存のFIXガラスに深くサンドブラスト加工された誇り高い三木屋のマークもかなりかっこいいので既存残し。一層、存在栄えました。
三木屋は、国の登録有形文化財で創業300年を超える日本旅館。文豪・志賀直哉ゆかりの宿としてもよく知られています。短編小説「城崎にて」はここで書き、老後もよく通った宿なんです。そんな老舗旅館の10代目ご主人・片岡大介さんとは、この以前から三木屋のプロジェクトに関わってきた素晴らしい面々からのご縁あって紹介頂いたわけですが、有り難いことに今後も継続的に関わらせて頂くことになりそうです。永年の時間経過とよく相談しながらそれらを新たに昇華させる少し気難しい仕事、近年そういう案件も増えてますがそれはそれで興味深い仕事です。城崎の玄武洞。視察を兼ねて。玄武岩の階段、天然ですよこの形。操作したわけでなく、この形のまま採れたんです。
そして、城崎温泉のお寿司屋と言えば「をり鶴」。毎回お世話になっています、彼のにぎりが美味過ぎです。今頃は、蟹シーズンで最高な時期ですね、早くまた行きたい。片岡さん、よろしくお願いします!