CENTRAL_

4月12日〜17日に行われたミラノサローネ、今年もいくつかの出展がありましたので、簡単なレポートを。
今年は、昨年から取り組んできたアントワープのデザインレーベルvalerie_objectsへのカトラリーセットの発表が2箇所で。そして、東京で毎年行われているshowcaseという展覧会で2014年に発表したGeometry StoolをAlamak! DESIGN IN ASIAのコレクションとしてミラノ・トリエンナーレ美術館で展示。それと、こちらも昨年取り組んだスイスとのデザイン交流ワークショップで生まれた石巻工房から発表のDeck Lounge Chair + Ottomanの展示。

カトラリー、valerie_objectsの展示としてまず、ミラノの歴史的建築物として知られるPalazzo Littaにて。

滑らかな半ツヤで独特の風合いはイタリアの工場で傷に強い特殊加工を施してある。八角形とその両端のフラット面が解け合うボディ形状で、僕が長年愛用してる指当たりのよい八角形のシャープペンシルから着想したもの。持ち手のメインをこの八角形、その先端と末尾にかけてカトラリーに一般的なフラット面を残すことで、機能的な握り心地やコントロール上の当たりの良さを備えてます。

マーテン・バースのデザインと共に8月に世界中で販売開始。仕上げはシルバー、カッパー、ブラス、このブラックの4種。最初に話しを頂いてから1.5年、この夏から皆に使ってもらえるのが楽しみ。

レーベルのアートディレクターVeerle氏、それとディレクターのAxel氏との時はもうだいぶ飲んでました・・・

同じくカトラリーの展示で、こっちはデザインレーベルvalerie_objectsの元となっている、Veerle氏がオーナーのアントワープのデザインギャラリーGallery Valerie Traan主体の展覧会THE CUTLERY SHOW。とにかく全てがよかった。


こちらにも展示。Repubblicaの近くIl Lazzarettoという素晴らしいスペースで、アートピースとプロダクトが違和感なく並ぶ。素晴らしい空間構成はFrederik氏、壁面のクリスタルのオブジェクトはOctave Vandeweghe。ほんとうにいい展示だったと思う。

続いて、ミラノ・トリエンナーレ美術館で開催中のAlamak! DESIGN IN ASIA展でのGeometry Stoolの展示。これから６ヶ月間、展示は続きますのでミラノに行かれる機会がある方にはぜひ。そして、このスツールはエディション30のアートピースとして販売されます。写真はキュレーターの中牟田氏と、手前がGeometry Stool。この展示では他にもcentral_から謙二郎さんのあの森の木琴のスモールバージョンが！　ここでの展示については、後日改めてcentral_内で詳細にお伝えできると思います。

最後にDesign Workshop Japan-Switzerlandの成果展。石巻工房からすでにリリースされたDeck Lounge Chair + Ottomanの展示。会場作りを初日にお手伝いしました、建築家で石巻工房代表の芦沢さんと。THE CUTLERY SHOWとレセプションが被ってしまい、スイスと日本からの参加デザイナー皆が揃った会場へ行けなかったのが残念でしたが、いい展示でした。

会場となったIstituto Svizzeroも素晴らしい空間でした。

と、以上かなりの駆け足でしたが。