DAYS_
Hitoshi Takekiyo
話題の3DプリンターでCGキャラクターをフィギアにしてみる
May 05, 2014 / DIARY
大ヒット中のディズニー映画「アナと雪の女王」はもうご覧になりましたか?
ストーリーもキャラクターも、そしてもちろん話題のミュージカルシーンも、すべてが調和した素晴らしい映画でした。
がしかし! その面白さに比例するように、伝統のディズニーアニメーションをこんなにも見事に「CGで」表現した制作現場はといえば、それはそれは想像を遥かに超えた膨大な労力が費やされていて、もう、想像するだけで気絶しそうです(笑)
さて、一昨年に劇場公開したCGアニメーション映画「放課後ミッドナイターズ」も、CGアニメーションなので(アナと雪の女王とまでは言いませんが)膨大なデジタルデータのアーカイブがあるんです。
そこで、このデータを利用して、今話題の3DプリンタでCGキャラクターをフィギアにしてみますよ。
3Dプリンタは素材がいろいろ選べるのですが、今回は形状だけでなく表面の色も同時にプリントできる「石膏」で出力してみます。 じゃーん! これがプリントされたばかりの状態。
キャラクターの影も形もありません。
フィギアは、この石膏の箱の中に埋まった状態でプリントされるので、これを恐竜の化石のように掘り進んでいくんです。
3面にフィギアのシルエットがプリントされているので、それを手がかりに慎重に箱を壊していきます。 ![3D_print02](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02743-710x398.jpg)
![3D_print02](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02743-710x398.jpg)
上面を慎重に壊しながら掘っていくと…ボコッ!と上面が崩落!!
中の石膏の粉を取り出すと〜
![3D_print03](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02744-710x398.jpg)
いました!
こんな感じで、CGの部分だけが固まっていて、それ以外の空間にある石膏は粉のままなので、それを取り除いていきます。
![3D_print04](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02746-710x398.jpg)
表面に付着した粉を、筆でそ〜っとなぞるように払っていきます。 まさに化石発掘作業。
石膏はもろいので、ちょっとでも強い力を加えるとベキッ!と逝ってしまうんです。 慎重に、慎重に…壊さないように〜
![3D_print05](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02748-710x398.jpg)
取り出したばかりのマイケル。 粉だらけ。
![3D_print06](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02752-710x398.jpg)
すべての凹んだ箇所に埋まってる粉を搔き出します。
![3D_print7](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02757-710x398.jpg)
内蔵の奥の方も歯間ブラシでカキカキ… 石膏はもろいからね〜。慎重に、慎重に、しん…
![3D_print08](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02760-710x398.jpg)
ギャーーーー!!! やっちまった〜〜〜(笑)
マグナムを持った右手がボッキリ…
![3D_print09](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02763-710x398.jpg)
しかし! アロンアルファでめげずに修復。
さらに全身にアロンアルファを染み込ませて強度を増していきます。
![3D_print10](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02771-710x398.jpg)
石膏の粉で白茶けた色だった表面もしっとりと良い色になってきました。
![SONY DSC](https://central-fuk.jp/wp/wp-content/uploads/2014/05/DSC02776-710x398.jpg)
じゃーん、完成!!
元データが映画で使ったCGデータなので、寸分違わずそっくりなマイケルの出来上がり。
当たり前と言えばそれまでだけど、映画のデータから、そのままフィギアが出来るとは…
いやはや。すごい時代になりましたね〜。
元データが映画で使ったCGデータなので、寸分違わずそっくりなマイケルの出来上がり。
当たり前と言えばそれまでだけど、映画のデータから、そのままフィギアが出来るとは…
いやはや。すごい時代になりましたね〜。