DAYS_
マルコ 〜わたしとパリ
November 21, 2016 / DIARY
「ユキはいつも、あたまの上から?がでてる」
フランス語の先生に言われていました。
パティシエの修行時代、ヨーロッパにいったことがなく、あらゆるものに疑問を抱く”どちて坊や”な日々でした。
素材、気候、歴史、なんでこのお菓子がうまれたのか…どうしても知りたく、悶々としながらもまずは、言葉!とフランス語を学びに…
2007年 冬
ガイドブックで見た秘密ポケット(エマージェンシー用)を携え、ついに、はじめてのフランスへ。
ロレーヌ、アルザスを巡り、緊張MAXのパリへ!
見るもの見るもの興味深く、お菓子はもちろん、マルシェで買ったフルーツの断面、ヨーグルトについているシール…ありとあらゆるものを写真に収めました。
このときのアルバムは電話帳くらい分厚いんです。
これは、わたしなりの”西方見聞録”なんです。
不器用の塊みたいなこの一冊だけど、いつだって私の原点はここにあるんです。
2016年 秋
先日、「あのパリへお仕事で行く」というチャンスをいただきました。パティシエとしてです!
パリジャン&パリジェンヌに食べていただくと考えると次から次へレシピが抑えきれないくらいあふれてきました。
エッフェル塔を背に、セーヌを見渡し、お菓子をつくる環境にクラクラしました。
なんどもおかわりをしてくださる方々…鳥肌がたちまくりました。
今回お手伝いさせていただいたパリでのお菓子のひとつを”マルコ”と名付けさせていただきました。
そう、あの”マルコ ポーロ”のマルコ。
知らない土地の空気を吸い、風土を感じ、まだ見ぬ人のために何かをつくりだしていきたい…それが私の人生なのかも…と強く感じた初秋の風が吹くパリでした。