DAYS_
06 – Morris Minor 1000 Traveller(K氏所有)
May 14, 2015 / DIARY
税金・燃費・部品問題で次々と廃車されてゆく、主に80〜90年代の車に敢えて好き好んで乗っている人たちの車を紹介するコラム。年代的には少し番外編ということになるんですが、第六回はMorris Minor 1000 Traveller。更に古く、主に1960年代に活躍した車。
昨年から与論島で進行中の別荘の設計プロジェクト、先日その現場へ行った際にたまたま出くわした車です。島の方に案内頂いて、島の建築の塩害状況などを視察していた時、たまたまお邪魔させて頂いた海沿いに建つ別荘の広い芝生の真ん中に鎮座してました。オーナーは、映画化もされている某釣り漫画の作者K先生。相当な車好きのようで。昨年、レストアを終え完全復活したということで内外完璧。
このモーリス・マイナー1000・トラベラーは、1950年代半ばから1970年ほどまで製造された英国車。直4 OHV水冷エンジン1000cc。設計はアレック・イシゴニスで、クラシック・ミニの設計者として有名ですね。昔、ミニにも乗っていた自分には馴染みあるスタイル。因にミニなどのラバーサスペンション機構を設計したのは、今は小径自転車として有名なアレックス・モールトン博士だったりします。モールトン自転車についても少し経験あるのでいつかDAYSで書きたいと思いますが・・・、話を戻します。
与論島で走るその殆どの車は国産軽自動車、その中においてこのトラベラー。きっと管理も大変でしょうが、好きな人にとってはそれも楽しみな訳で、逆にきっとメンテ出来る掛り付けのメカニックに島へ着てもらうんだろうなと勝手に推測。内部で特筆すべきは、やはりこのセンターメーターと大きなステアリング。懐かしい・・・、ミニに付けてたこの手の純正ステアリング、まだ自宅で大切に保管してます。ミニもこのトラベラーもそうですが、ステアリングが通常の車よりだいぶ角度が寝ていて(=フロアと並行気味)、まるで大型トラックかバスでも運転するかのようなんです。もちろん、この時代は重ステなので力が入り易いから都合がいいと言えばそうなんですが。あとこの時代はヘッドレストが無いタイプのシートで、外からウインドウ越しに見える内部がスッキリしていていい感じなんです。同素材で張り込まれたドアの内張りなどもいいですね、シャレてます。
この頃の小さなサイドミラーは大抵よく見えず、基本は全て目視がベースです。今の車に比べ、ドアフレームなどがかなり細いため意外とウインドウの視界が広く、目視には最適。
今回はK先生にゆっくりお話をお聞きする時間がなかったのですが、次回はじっくりこのトラベラーについてお話伺いたいです。
以前のコラム
05 – Renault 4 GTL(H川氏所有)
04 – Fiat Panda Young(M澤氏所有)
03 – Volvo 240GL Station Wagon(Y口氏所有)
02 – Renault Clio1(F戸氏・F俣所有)
01 – Land Rover Defender 110(I田氏所有)